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デビットカード
デビットカード
わが国ではそれほど利用されていませんが、カードの利用ごとにその代金の決済が出来るのがデビットカードです。
クレジットカードは後払いであって、デビットカードは即時払いといういい方もありますが、これは正確ではありませんo 正確にはクレジットカードは一カ月分のまとめ払いであって、デビットカードはその都度の全額払いです。
カードのオーソリゼーション(販売承認)に視点を当てると、クレジットカードはその与信枠に、デビットカードはその人の預金残高にアクセスをするものといえます。利用額がどちらもその範囲内であれば、販売が承認され、カード利用者はカード決済ができます。
わが国のデビットカード(Jデピット)は、ATMを利用するためのキャッシュカードをそのまま使って、買い物した代金がその人の銀行口座から、買い物をしたお店の口座にその場で振り替えられる仕組みになっています。取引に際しては必ずキャッシュカードと同じように暗証番号の打ち込みが必要です。
これに対してアメリカやヨーロッパで利用されているデビットカードは、完全に小切手の代用品です。暗証番号で取引するためには、デビットカード(キャッシュカード)が利用できるお店とそのカードを発行した銀行が、オンラインでつながっている必要があります。
ここまでは同じですが、アメリカのデビットカードにはオンラインでオーソリゼーションを行い、本人確認はオフラインのサインで行う方法もあります。
わが国のクレジットカードはマンスリークリアといわれる、当月の利用額をすべて一括で支払ってしまう決済方法が圧倒的に利用されています。これに対してアメリカでクレジットカードというと、リボルビングによる繰り延べ払いが一般的です。このような比較を考えると、日本人のクレジットカードの利用方法は、どちらかというとデビットカードに近いということができます。